経験を積んで感じること

矛盾することをどう両立させていくかが最大の課題

ウエハーの洗浄技術の開発や改善、また品質向上や歩留まりを良くしていく取り組みを進めています。
入社当初は製品の品質向上に傾注していたのですが、入社後、数ヶ月を経た頃、製造支援でラインに携わる期間があり、その経験から、もっと広い視野で品質を見ることができるようになりました。現場の工程があり、人の手を経て、製品が作られる。その過程や取り組む人の気持ちも考慮したトータルな改善を考えるようになったのです。
現在の一番の課題は、さまざまな矛盾をどう両立させていくか、ということ。たとえば品質を良くすればコストがかかる、洗浄のレベルを上げると時間もエネルギーも環境負荷も増加する…という矛盾です。両立もしくは妥当な共存のポイントを見出すために、グローバルな情報に常に触れるようにし、今までにない技術や考え方を導入するよう心がけています。


自分なりの失敗学

以前、テストしたラインの設定を元に戻さないまま現場に委ねてしまったことがあります。そのまま実際の製造工程がスタートしてしまったため、当然ながら不良が発生する結果に。その責任を取るのは自分の上司であり、成績を落としてしまうラインのチームです。私自身は怒られず「改善の一環なんだから、気にせず、前向きさを失うな」と、逆に励まされ、猛烈に反省しました。
以来、自分で確認のノートを作り、見直すことを忘れないようにしています。苦い経験ですが、ふとした時に思い出し、同じ失敗を2度としないよう心の警鐘のようなものになっています。


前回記事の頃と比べると?

まず、見た目がまったく変わっていません(笑)。これは自分でも驚きですね。
スピード感を持ってテンポよく仕事をするという姿勢も変わっていません。入社当初は、自分の周りのスピードがとても早く見えたものですが、今はそれが当たり前。いや、もっと早い流れ、変化にも対応できるようになったと思います。余裕が出たということかな。
一方、生活はのんびり…という点に関しては大きな変化がありました。結婚して、子どもが誕生し、自分の時間が激減しましたね。とはいえ着実に地元での足固めできていますよ。

▼当時の取材記事をチェック
http://www.naganodenshi.com/recruit/message/sarashina.html


予告していたゴルフはどうですか?

昨年、始めました。同年代でゴルフを始める人が多いので、一緒に楽しむことができていいですね。うちはアスリート系の人が多く、みんな高い上達意欲を持っていて、やるときは本気、という感じ。私もその線で真剣に楽しんでいます。まずは100を切ることが目標です。